アルトゥール・ロジンスキのブラームス交響曲

日本での話題はいまいちだったかも知れないがポーランド出身の名匠アルトゥール・ロジンスキ(Artur Rodzinski /1892~1958、写真1)のブラームス交響曲録音にスポットをあててみたい。彼はニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者・音楽監督時代に「第1番ハ短調作品68」と「第2番ニ長調作品73」をセッション録音している。 前者が1945年、後者が翌46年のモノラル録音で米CBSコロムビアより当初78回転SP盤でリリースされた。 ちなみにLPでは後に米コロムビア・マスターワークス(COLUMBIA MASTERWORKS)シリーズとしてリリースされている。 紹介盤の「第1番、写真2」はその初出ジャケット(米コロムビアML 4016)である。 演奏はロジンスキの風格を全面的に感じさせる緊張感ある名演である(写真3  LPレーベル面)。 一方「第2番」は少々地味な演奏スタイルで「第1番」の陰に隠れた感があるが紹介盤は1977年に擬似ステレオ化され米COLUMBIA SPECIAL PRODUCTS(CSP)シリーズとしてリリースされた1枚である (写真4  LPジャケット(CSP)、P 14136)/写真5  LPレーベル面)。
余談になるがオーケストラ名称が現在の「New York Philharmonic」ではなく当時の「The Philharmonic –Symphony Orchestra of New York」と表記されているところも時代を感じさせ興味深い。

写真1    アルトゥール・ロジンスキ(インターネット画像)

写真2    A. ロジンスキ&ニューヨーク・フィルハーモニク「ブラームス交響曲第1番」LP初出ジャケット(米CBS コロムビアML4016 モノラル)

写真3    写真2のLPレーベル面

写真4    A. ロジンスキ&ニューヨーク・フィルハーモニック/ブラームス「交響曲第2番」LPジャケット、米CBS 擬似ステレオ盤1977年リリース(P 14136)

写真5    写真4のLPレーベル面