アルトゥール・ロジンスキのプロコフィエフ

アルトゥール・ロジンスキ(Artur Rodzinski /1892~1958、写真1)も前回のミトロプーロスと同様ヨーロッパからアメリカに渡り活躍、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務めた人である。 今回は彼がその後ヨーロッパに戻りWestminsterレーベル録音したプロコフィエフ「交響曲第1番”古典交響曲”」・組曲「3つのオレンジの恋」がカップリングされた1枚を取り上げてみたい。 ロジンスキのプロコフィエフ作品の録音はこのほかこれ以前にニューヨーク・フィルハーモニックと録音した「交響曲第5番」が思い浮かぶが意外に少ない。 紹介のLPジャケットには管弦楽がPhilharmonic Symphony Orchestra of Londonと表記されているが実体はロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団である。 当時の契約の関係等でこの表記になったのだろうか (写真2 LPジャケット、国内盤Westminster – ML 5111 /写真3 LPジャケット)。 LP片面15分弱の贅沢なカッティング、1955年モノラル録音だが高音質のヴィンテージ盤でロジンスキのスケール感ある指揮が魅力である。

写真1    アルトゥール・ロジンスキ(インターネット画像から)

写真2    A. ロジンスキ-プロコフィエフ「古典交響曲」・組曲「3つのオレンジの恋」、国内盤(Westminster ML-5111)

写真3    LPレーベル面