アンセルメ&パリ音楽院管弦楽団によるリムスキー=コルサコフ交響組曲「シェエラザード」
ニコライ・リムスキー=コルサコフの代表曲、交響組曲「シェエラザード」はエルネスト・アンセルメ(Ernest Ansermet/1883~1969)の十八番だった。 レコード録音もモノラル録音、ステレオ録音をあわせ4回行っている。 また1968年6月のスイス・ロマンド管弦楽団初来日公演でもプログラムに取り上げていた。 今回のパリ音楽院管弦楽団(L’Orchestre de la Société des Concerts du Conservatoire ,Paris)盤は2回目の録音となる。 この1954年パリのラ・メゾン・ドゥ・ラ・ミュテュアリテ(La Maison de la Mutualité)における1954年ステレオ最初期録音は後のスイス・ロマンド盤(1960録音)の陰に隠れた存在だが当時、パリ音楽院管弦楽団のコンサート・マスターだったピエール・ネリーニ(Pierre Nérini-写真1)のヴァイオリン・ソロが冴え渡る。 録音も70年前の音とは思えないほどの素晴らさに驚いた。 ちなみに紹介LPには第ニ面後半にスイス・ロマンド管弦楽団とのラヴェル「ダフニスとクロエ」第2組曲(1960年録音)が収録されている(写真2 LPジャケット、キング-ロンドン GT 9046/写真3 LPレーベル面)。