アンソニー・コリンズ&ロイヤル・フィル 「ポピュラー・コンサート・アルバム」
アンソニー・コリンズ(Anthony Collins/1893~1963、写真1)の名盤と云えばやはりロンドン交響楽団との1950年代前期の英デッカ録音シベリウス交響曲全集であろう。 ちなみに日本ではこのうち「第1番」と「第2番」がリリースされたがそれ以外は全集としてシベリウス没後50年記念、2007年に初CD化されるまで未発売だった。 今回スポットをあてる彼の珍しい「ポピュラー・コンサートアルバム」は英HMV(EMI)にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と1950年代後期に録音された。 アルバムには得意とするシベリウス交響詩「フィンランディア」、ウェーバー(ベルリオーズ編曲)「舞踏への勧誘」、ボロディン (リムスキー=コルサコフ編曲)交響詩「禿山の一夜」、メンデルスゾーン付随音楽「真夏の夜の夢」からスケルツォと夜想曲 サン=サーンス交響詩「死の舞踏」、シャブリエ狂詩曲「スペイン」が収められている。 いずれもモノラル録音だが演奏と共に音質が素晴らしい。 紹介盤は国内初出LPである(写真2 LPジャケット、東芝HA 1143/写真2 LPレーベル面)。