アンドルー・リットン&ベルゲン・フィルによるプロコフィエフ交響曲第6番

今回の紹介盤はアンドルー・リットン&ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団によるプロコフィエフ交響曲全集録音から戦後のいわゆる「ジダーノフ批判」も浴びた大作「交響曲第6番」である。 ニューヨーク出身、指揮者アンドルー・リットン(Andrew Litton、写真1)は今年 62歳を迎える実力派で、この「ベルゲン・フィル」の音楽監督を2003年から2015年まで務めた。 この2012年グリーグ・ホール(ベルゲン)におけるセッション録音「第6番」の演奏は実に彼らしくスタイリッシュで色彩感あふれる「ベルゲン・フィル」サウンドが堪能できる (写真2 CDジャケット、スウェーデンBIS-1994)。 さらにフィルアップされた二つの組曲「キージェ中尉」「3つのオレンジヘの恋」も聴きものでしかも興味深いことに「キージェ中尉」の「ロマンス」と「トロイカ」には原曲通りバリトン独唱が加わる。 独唱はウクライナ出身の若手名バリトン:アンドレイ・ボンダレンコ(Andrei Bondarenko、写真3)である (写真4 CD収録作品演奏データ)。

写真1    アンドルー・リットン(CDブックレット裏面写真)

写真2    アンドルー・リットン&ベルゲン・フィル/「プロコフィエフ交響曲第6番」ほかCDジャケット(スウェーデンBIS-1994)

写真3    アンドレイ・ボンダレンコ(バリトン)、CDブックレット掲載写真

写真4    CD収録作品演奏データ