アンドレ・クリュイタンス&パリ音楽院管によるリムスキー=コルサコフ「交響組曲シェエラザード」、1952

ベルギー、アントワープ出身の名匠アンドレ・クリュイタンス(André Cluytens(1905~1967 写真1)はフランス音楽のスペシャリストのみならずバイロイト音楽祭に出演するなど幅広いレパートリーを持った指揮者の一人だった。 また1964年春、パリ音楽院管弦楽団を率いての最初で最後の来日公演も忘れることができない。 今回の紹介盤は1952年6月セーヌ河アルマ橋の袂に位置するシャンゼリゼ劇場におけるパリ音楽院管弦楽団とのモノラル・セッション、リムスキー=コルサコフの名曲「交響組曲シェエラザード」である。 クリュイタンスのこの作品唯一の録音となったが現在では忘れ去れた幻の録音の1枚かも知れない。 モノラル録音なのが少々惜しまれるが演奏はクリュイタンスらしく格調高い上品さを感じさせる。 ちなみに紹介LPは英EMI系廉価盤シリーズ「mfp(Music For Pleasure)」のフランス盤(1973年リリース盤)である (写真2 LPジャケット、MFP 6071/写真3 LPレーベル面)。

写真1    アンドレ・クリュイタンス(インターネット画像から)

写真2    A. クリュイタンス&パリ音楽院管/R.コルサコフ交響組曲「シェエラザード」英EMI-mfp仏盤LPジャケット(MFP 6071)

写真3    LPレーベル面