ウィリー・ボスコフスキー、ヨハン・シュトラウスII世のオペレッタ「ウィーン気質」全曲盤
ワルツ王、ヨハン・シュトラウスII世は自身のワルツ「ウィーン気質」をタイトルにしたオペレッタの作曲に取りかかったが1899年に亡くなったため未完となった。 しかし後に彼の友人でもあったウィーンのアン・デア・ウィーン劇場(写真1 筆者撮影)の楽長も務めた作曲家アドルフ・ミュラーII世が補筆完成させたオペレッタである。 ストリー的には少々複雑で分かりにくいが難しいことは抜きにしてタイトルの「ウィーン気質」のワルツはもちろんのこと「酒・女・歌」「ウィーンの森の物語」「美しく青きドナウ」「観光列車」等々数々のワルツやポルカの聴きなれた旋律が登場するところがとても楽しい。 紹介盤はウインナ・ワルツ指揮者の第一人者だったウィリー・ボスコフスキーがアンネ・リーゼ・ローテンベルガー、ニコライ・ゲッタなど名歌手を揃え1976年2月ドイツ、ドルトムント近郊レックリングハウゼン祝祭劇場でセッションされた名盤である (写真2 2LP BOX-東芝EMI EAC-77157-58-1977年国内初出盤/写真3 LP録音データ&キャスト/写真4 LPレーベル面)。 筆者はこのレコードに針をおろすと1973年3月にチューリヒ歌劇場で初めて観た舞台を思い起す(漫遊記12)。