エディ・メール&シャンゼリゼ・オーケストラによる “Paris danse”
今回の紹介盤はクラシック専門のコンサート・ホール盤としては珍しくシャンソンの数々の名曲をムード音楽風にアレンジしたアルバムである。 演奏はベルリン出身の作曲家、ピアニスト、指揮者としてクラシックからジャズ、ポピュラー音楽まで幅広く活躍したエディ・メール(Eddy Mers/1921~2013、写真1)と自身が組織したシャンゼリゼ・オーケストラによる演奏である。 ちなみに彼は指揮法をヘルマン・シェルヘンやヘルベルト・フォン・カラヤンにも学んでいる。 クラシック音楽活動の際には本名のボリス・メルソン(Boris Mersson)を使用したがジャズやポピュラー音楽活動ではこのアルバムのようにエディ・メールと名乗ったようである。 録音年代の記載はないが1960年前後のステレオ録音と思われる。 戦前から戦後にかけてのシャンソンの名曲が歌はないがオーケストラで気軽に聴け今も時々針を下ろしている (写真2 LPジャケッ、Concert Hall -P 1241/写真3 LPレーベル面)。