エドゥアルト・ヴァン・ベイヌムによるブルックナーの交響曲
オランダの名匠エドゥアルト・ヴァン・ベイヌム(Eduard van Beinum/1901~1959、写真1)はメンゲルベルクの後継として名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の第3代首席指揮者を務め現代音楽に至るまで幅広いレパートリーで知られたが1959年4月、リハーサル中に持病の心臓病で倒れ帰らぬ人となった。 彼のブルックナーは定評がありレコード録音もモノラル録音でコンセルトヘボウ管弦楽団と「第5番」「第7番」「第8番」「第9番」を残している。 とりわけ「第5番」は亡くなるおよそ1ヶ月前1959年3月12日、コンセルトヘボウにおける貴重ライブ録音として知られている。 今回スポットをあてる「第7番」は1947年に同コンビでSP録音(英デッカ)している。 紹介盤は1953年の再録音である。 演奏はまさに正統派スタイルのブルックナー、紹介LPは1970年リリースの英デッカ廉価盤エクリプス(Eclipse)シリーズの1枚、こちらは電気的に擬似ステレオ化されている(写真2 LPジャケット、英Decca-Eclipse ECS 571/写真3 LPレーベル面)。