エミール・ギレリスのシューベルト「ピアノ五重奏曲”ます”」

シューベルト唯一のピアノ五重奏曲作品「ます」の名盤は数々あるがエミール・ギレリスがアマデウス弦楽四重奏団と独グラモフォンに録音した演奏も忘れることができない1枚である。 一般的なピアノ五重奏曲の編成は「ピアノ+弦楽四重奏」だがこの作品はピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスと異なるため当時ベルリン・フィルの首席奏者ライナー・ツェペリッツ(Cb)がセッションに参加している。 ギレリスの抒情性、華やかさに魅力を感じた。  アマデウス四重奏団はイギリスで結成され1987年解散まで実に40年近くに渡り同一メンバーで活動を続けた世界的弦楽四重奏団である。 ちなみにこのセッションは1975年にフィンランドの古都「トゥルク」のコンサート・ホール(コンセルッテタロ)で行われている。 紹介盤は1976年にリリースされた国内盤グラモフォンLPで第二面余白にはシューベルト「弦楽四重奏曲第12番ハ短調”四重奏断章」(1959年録音)が収録されている(写真1 LPジャケット、国内盤グラモフォンMG-1023/写真2  LPレーベル面)

写真1    シューベルト ピアノ五重奏曲「ます」/アマデウス弦楽四重奏団+ギレリス(P)+ツェペリッツ(Cb)、国内盤グラモフォンLPジャケット(MG1023)

写真2     LPレーベル面