エミール・ギレリスのライブ盤から
今回はロシア・メジクニーガ(MEZHDUNARODNAYA KUNIGA)レーベル原盤から1993年にCD化されたエミール・ギレリスのコンサート・ライブ録音を1枚取り上げてみたい。 このCDは当時「ロシア・メジクニーガ」からライセンスを得たイギリス盤で1959年12月23日にモスクワ音楽院大ホールにおけるキリル・コンドラシン指揮ソヴィエト国立交響曲楽団とのコンサートを収録したものである。 演奏曲目モーツァルト「ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467」とチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第2番ト長調作品44」の2曲である。 後者のチャイコフスキー「第2番」はあまりにも有名な「第1番」の影に隠れた存在だが聴きこんでみるとその旋律の美しさに魅了される。 ギレリス43歳、まさに血気盛り時代のライブ録音でしかもステレオである。 とにかく彼の格調高いダイナミックな演奏にハマってしまった1枚だった(写真1 ギレリス「モーツァルト&チャイコフスキー・ピアノ協奏曲ライブ盤」CDジャケット、英(露メジクニーガ)MK-417106/写真2 同ジャケット裏面/写真3 CD演奏・録音データ)。