エリゼン四重奏団によるアレクシス・ド・カスティヨンの室内楽作品

フランス、ロマン派の作曲家 アレクシス・ド・カスティヨン(Alexis de Castillon/1838~1873)については以前「漫遊記1212」で「ヴァイオリン・ソナタ」(世界初録音盤)を取り上げているが今回はエリゼン四重奏団(Quatuor Elyséen)による室内楽作品を紹介したい。 ちなみにエリゼン四重奏団は1967年パリで結成され1998年まで活動を続けた室内楽アンサンブルである(写真1)。 今回取り上げるこのカスティヨンの「ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調作品4」(1865)、「ピアノ四重奏ト短調作品7」(1869)を収録したLP(仏ARION-1983年録音)はリリース当時フランスで大絶賛を浴びた1枚で録音も素晴らしい。 当時の録音メンバー は「アンヌ=クロード・ヴィラーズ(Anne-Claude Villas)」(Vn)、「シモーヌ・フェイラベンド (Simone Feyrabend)」(Via)、「クレール・ジアルデッリ(Claire Giardelli)」(Vc)、「ダニエル・ベリック(Danièle Bellik)」 (Pf)である。

写真1    エリゼン四重奏団(LPジャケット掲載写真)

写真2    LPジャケット(仏ARION ARN 38752)1984年リリース盤

写真3    LPレーベル面