エルガー「交響曲第2番」を広めた指揮者サー・エードリアン・ボールト

英国の名匠サー・エードリアン・ボールト(Sir Adrian Boult /1889~1983、写真1)はホルストの組曲「惑星」を初演し大成功をした指揮者だが一方では当時知名度が低かったエルガー「交響曲第2番」を広めた指揮者としても知られている。 レコード録音も筆者が調べた範囲で彼はこの「第2番」生涯5回に渡り行っている。 とりわけ一番親しまれている録音はやはり最後のステレオ録音(1976年英EMI)と思うが今回は2度目の録音にあたる1956年ステレオ録音にスポットを当ててみたい。 原盤は英パイ(Pye)・レコード系のNixa(ニクサ)音源と思われるが紹介盤はその系列をくむPRT Recordsレーベルから1982年にPRTコレクター・シリーズとしてリリースされたものである (写真2 LPジャケッ時代の音だがイギリス音楽の権威、風格を感じさせるヴィンテージ盤である。

写真1    サー・エードリアン・ボールト(インターネット画像から)

写真2    サー・エードリアン・ボールト&ロンドン・フィル「エルガー交響曲第2番」LPジャケット (英PRT-GSGC2016)1956年ステレオ録音

写真3-LPレーベル面