オット―・ゲルデスの稀少盤から/R. ワーグナー「交響曲ハ長調」

自らの指揮活動と共に長年に渡り「ドイツ・グラモフォン」カラヤン&ベルリン・フィルの名録音プロデューサーとして活躍したオットー・ゲルデス (Otto Gerdes/1920~1989)についてはすでに「漫遊記104」で取り上げているが今回はそのゲルデスの稀少盤からR. ワーグナー青年時代の大作「交響曲ハ長調」ほかを収めたLPを紹介したい。 交響曲の演奏時間はおよそ40分、典型的な全4楽章構成でしかもワーグナーが唯一完成させた交響曲作品である。 このゲルデス盤は当時このドイツ盤のみで国内盤は発売されなかった。 LP二面には演奏会用序曲「ファウスト」と歌劇「リエンチ」序曲が収録されこちらも指揮者ゲルデスの技量が充分に堪能できた。 ちなみに録音年月データは記載がないため不明だがLPは1970年代初頭にリリースされたと記憶している (写真1 LPジャケット独グラモフォン 2530 194/写真2 LPレーベル面)。

写真1    オットー・ゲルデス&バンベルク響「ワーグナー交響曲ハ長調」ほかLPジャケット(独グラモフォン-2530 194)

写真2 LPレーベル面