オットー・クレンペラー&ウィーン交響楽団のベートーヴェン「田園」、1951

このウィーン交響楽団との「田園」はオットー・クレンペラー(写真1)が米VOX録音時代1951年のヴィンテージ録音である。 もちろんオリジナルはモノラル録音だが紹介盤LP(写真2 LPジャケット、米VOX STPL 56960/写真3 LPレーベル面)では電気的にステレオ化されている。 しかしそれほどの違和感は感じられない。 テンポは終楽章など幾分速めだがその演奏スタイルはクレンペラーの風格が充分にうかがえる。
余談になるがジャケットのカバー・デザインに使用された絵画は16世紀に活躍した現在のベルギーを中心に栄えたブラバント公国出身の画家ピーテル・ブリューゲル(Pieter Brueghel)が描いた「収穫(夏)」というタイトルがつけられた作品である。 彼はまた「バベルの塔」を描いたことでも知られている。

写真1    オットー・クレンペラー(インターネット画像から)

写真2    O. クレンペラー&ウィーン響/ベートーヴェン交響曲第6番「田園」LPジャケット(米VOX-1951年録音擬似ステレオ盤-STPL56960)

写真3     LPレーベル面