オットー・クレンペラー&ケルン放送響ライブ盤、1954

20世紀の巨匠のひとりオットー・クレンペラー(Otto Klemperer/1885~1973)がケルン放送交響楽団に客演した際の貴重ライブ盤を紹介したい。 クレンペラー当時69歳1954年のコンサート・ライブ盤である。 ケルン放送交響楽団は戦後1947年当時の北西ドイツ(NDWR)放送協会所属のオーケストラとして設立、現在はケルンWDR交響楽団(WDR Sinfonieorchester Köln)と呼ばれている。 この楽団の本拠地ケルンはライン河とケルン中央駅の傍にそびえ立つゴシック建築のケルン大聖堂(Kölner Dom)で有名な街である (写真1  ケルン大聖堂とライン川に架かるホーエンツォレルン橋、筆者撮影1977年)。  紹介盤は2005年リリースのAndanteレーベルでヨーロッパ(EU)盤のデジパック仕様の2CDセットである (写真2 デジパック仕様ジャケット)。 収録作品はクレンペラーが得意とするベートーヴェンの交響曲から「第3番“エロイカ“」「第4番」、ゲザ・アンダをソリストに迎えたブラームス「ピアノ協奏曲第2番」そしてヒンデミットの組曲「気高い幻想」である。 いずれも当時のNDWR(現WDR)放送協会大ホール、クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(Klaus von Bismarck Saal)におけるライブ録音である。 また放送局オリジナル・マスターテープからのCD化でモノラル録音ながら音質も大変素晴らしい (写真3 CD録音データ/写真4 CD収録作品・演奏データ)。

写真1    ケルン大聖堂とライン川に架かるホーエンツォレルン橋(筆者撮影1977年)

写真2    O. クレンペラー&ケルン放送響ライブ盤(1954)Vol.1-2CDデジパック・ジャケットAndante(EU盤)AN2130

写真3    CD録音データ

写真4    CD収録作品演奏データ