オネゲル作曲「パシフィック231」

「フランス6人組」のひとりアルテュール・オネゲル(Arthur Honegger /1892~1955、写真1)は大の鉄道ファンとしても知られた作曲家だった。 彼は映画音楽も手掛けておりアベル・ガンス(Abel Gance)監督サイレント映画「鉄路の白薔薇(原題:車輪-La Roue)、写真2 ポスター、1923年」の伴奏音楽は即物主義音楽作品「交響的運動第1番”パシフィック231”」の素材になったそうだ。 この迫力あるダイナミック・サウンドは鉄道好きのオネゲルらしい魅力を感じる。 紹介盤はネーメ・ヤルヴィがデンマーク国立放送交響楽団を指揮した珍しい1枚、英シャンドス(CHANDOS)1992年3月のセッション録音である。 これは録音も大変素晴らしい。 CDメインの交響曲第3番「典礼風」と第5番「3つのレ」もさることながら筆者はフィルアップされた「231」に惹きつけられた。 またこのジャケット・デザインも気に入っている (写真 3、CDジャケット、英CHANDOS-CHAN 9176 / 写真4 CD演奏データ)。

写真1    ロンドン、「ノース・イースタン鉄道(LNER)」の機関車に立つオネゲル(CDブックレットから)

写真2    フランス映画「鉄路の白薔薇」1923年のポスター (インターネット画像)

写真 3    ネーメ・ヤルヴィ&デンマーク国立放送響/オネゲル「パシフィック231」ほかCDジャケット(英CHANDOS-CHAN9176)1993年リリース

写真 4    CD演奏データ