オルガンによる「ブルックナー交響曲第4番」世界初録音、1994

今回は世界初録音にもなったオルガンによるブルックナーの交響曲第4番”ロマンティック”を取り上げてみたい。 この録音はパリのマドレーヌ寺院(写真1  筆者撮影、2003年9月)のパイプオルガン「カヴァイエ=コル(Cavillé-Coll)」を使用した演奏である (写真  マドレーヌ寺院のパイプオルガン(CDブックレット裏面掲載写真)。 オルガン奏者はウィーン出身の名オルガニストのトーマス・シュメークナー(Thomas Schmögner)、CDの紹介によれば彼は1986年ニュルンベルクで開催された国際オルガン即興演奏コンクールの優勝者でこの「第4番」は自身のオルガン版編曲による演奏で録音は1994年4月に行われデビュー・アルバムとなった (写真3  CDジャケット、墺Edition Lade-EL CD 009 / 写真4  CD録音・演奏データ) 。 オルガン演奏で聴くブルックナー交響曲は大管弦楽とはまた一味違うブルックナーの響きの世界に誘う。 シュメークナーはその後1997年の初来日公演でこの「第4番」を披露し大きな注目を浴びた。

写真1    録音が行われたパリ「マドレーヌ寺院」(2003年9月筆者撮影)

写真2    マドレーヌ寺院のパイプオルガン(CDブックレット裏面掲載写真)

写真3    トーマス・シュメークナーによる「ブルックナー交響曲第4番」オルガン演奏世界初録音盤CDジャケット(墺Edition Lade-EL CD009)

写真4    演奏・録音データ