オレール・ニコレ(Fl) / カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団によるモーツァルト
先日「漫遊記1193」でカール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団ほかによるモーツァルト「レクイエム」の名演を取り上げたが今回は同「キング-世界の名曲1000シリーズ」から同時期にリリースされたオーレル・ニコレ(Aurèle Nicolet/1926~2016、写真1)との共演盤を紹介したい。 ニコレは弱冠24歳でフルトヴェングラー時代にベルリン・フィルの首席フルート奏者に抜擢されたスイス出身の世界的フルーティストである。 今回の紹介盤には得意のモーツァルト「フルート協奏曲第1番・第2番」のほかドイツ、ボン出身の女流ハーピストのローゼ・シュタイン(Rose Stein/1901~1976)が加わり「フルートとハープのための協奏曲」も収録されている。 先の「レクイエム」と同様独テレフンケン音源で1960年前後の録音と思われるが音質も素晴らしい。 この名演奏が当時千円の廉価盤で入手できたことは幸いだった(写真2 LPジャケット、キングGT 1063/写真2 LPレーベル面)。