オーマンディ&フィラデルフィア管によるラフマニノフ”交響曲第2番”、完全全曲版1973録音

ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy/1899~1985)は1930年代のミネアポリス交響楽団(現、ミネソタ管弦楽団)音楽監督時代のころからラフマニノフと親交を持ち早くも「第2番」をSP録音している(1934年)。 その後、40年以上に渡り音楽監督を務めたフィラデルフィア管弦楽団と共に米CBS(1954モノラル・1959ステレオ)、米RCA(1973ステレオ)の計3回の録音を残している。 そして最後の録音となった紹介するRCA盤以外は当時慣習的だったカット版による録音だった。 今思えば1970年代に入りようやくこの作品の完全全曲版録音が主流になったようだ。 オーマンディはこの作品に限らず原譜に自ら少々手を入れた個性的な演奏も興味深かった。 この録音も例外ではなく独特のオーマンディ節が楽しめる (写真1 CDジャケット、米RCA VICTROLA独盤DV 60132/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    CDジャケット、RCA VICTROLAドイツ盤 (VD 60132)1989年リリース

写真2    CD演奏・録音データ