オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団による「ピアノ協奏曲”黄河”」、1973年録音

ダニエル・エプスタイン(Pf) /ユージン・オーマンディ(Eugene Ormandy/1899~1985 写真1)率いるフィラデルフィア管弦楽団は1973年9月米国オーケストラとして初の中国公演を行った。 この両国友好公演のプログラムのひとつに取り上げられたのが「ピアノ協奏曲”黄河”」だった。 ソリストに現地中国のピアニスト「殷誠忠」が客演している。 この当時はまだ西側諸国に紹介された中国の音楽作品は数少なくこの中国風旋律と西欧風旋律が見事に融合した作品は西側でも話題となった。 しかし作曲者の名前は公表されず「中央楽団集体創作」と表記され4つの楽章から成る演奏時間20分ほどの協奏曲作品である。 オーマンディは帰国直後、ソリストに米国新進ピアニストのダニエル・エプスタインを招いてレコード録音(米RCA)を行った。 この国内盤LPは翌1974年にリリースされている。 紹介盤はこの作品国内初CD化(2003年)となったものである。 このCD前半にはアシュケナージの3度目の録音となるラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」(1975年録音)が収められている(写真2 CDジャケット、国内盤RCA –BVCC 38297/写真3 同ジャケット裏面「黄河」国内盤LPジャケット初出デザイン)。

写真1    ユージン・オーマンディ(1972年フィラデルフィア管弦楽団来日公演プログラムから・サインは当時の直筆)

写真2    CDジャケット表、国内盤(RCA-RVCC 38297) 2003年リリース盤

写真3    同ジャケット裏面「黄河」国内初出LPジャケット・デザイン