カラヤン、ベルリン・フィル音楽監督就任初録音レコード

〜 ワーグナー  「管弦楽曲アルバム」(1957年モノラル録音)〜

今回スポットをあてるのはヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan/1908~1989)&ベルリン・フィルによるワーグナー「管弦楽曲アルバム」である。 楽劇「トリスタンとイゾルデ ~前奏曲と愛の死」、歌劇「タンホイザー」序曲、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲(1957年1月・2月-グリュネヴァルト教会(Grunewaldkirche)、ベルリン録音)は彼がベルリン・フィル音楽監督就任後に行われた初のセッション録音だった。 英コロムビア音源で録音プロデューサーはウォルター・レッグ(Walter Legge/1906~1979)である。 ところでこのレコードは当時としては珍しく世界に先駆け日本先行発売(日本コロムビア)された (写真1 LPジャケット、日本コロムビアXL 5224(1958年2月リリース)/写真2 LPレーベル面)。 ちなみに本国イギリスでのリリースは1958年4月だったそうである。 またこの日本盤ジャケットは英国盤とは異なり前年1957年11月カラヤン&ベルリン・フィル初来日公演での舞台写真が使用されている(写真3 1957年カラヤン&ベルリン・フィル初来日プログラム冊子表紙)。

写真1    LPジャケット(日本コロムビア XL 5224)

 

写真2    LPレーベル面

 

写真3    1957年「カラヤン&ベルリン・フィル初来日公演プログラム冊子表紙」