カラヤンのR. シュトラウス楽劇「サロメ」全曲盤

カラヤンは1977年、1978年夏のザルツブルク音楽祭でヴェルディ歌劇「ドン・カルロ」とR. シュトラウス楽劇「サロメ」を取り上げ豪華キャストで大変な話題となった。 今回の紹介盤はカラヤン初の「サロメ」全曲録音で1977年~78年にかけ音楽祭の合間をぬってほぼ同一キャストにより管弦楽ウィーン・フィルと共に録音された (独EMI エレクトローラ)。 録音も大変素晴らしく会場は英デッカのウィーンでの録音会場として知られたソフィエンザールが使用されている。 タイトル・ロールのサロメにカラヤンが当時まだ新鋭のドラマティック・ソプラノのヒルデガルト・ベーレンスを起用したことも大いに注目された。 その後、彼女の活躍は世界各地のオペラハウスで絶賛され最高のソプラノ歌手として名声を築き上げた。 2009年8月彼女は草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバルに講師として来日したが体調を崩し急遽東京の病院に入院、無念にも回復せず客死(72歳)した (写真1 2LP BOX-東芝EMI-EAC77206~07/写真2 LPレーベル面)。

写真1    カラヤン/R. シュトラウス楽劇「サロメ」全曲2LP BOX(東芝EMI-EAC 77206~07)1978年国内盤初出

写真2    LPレーベル面