カルロ・ゼッキ&パウル・ファン・ケンペンによる10インチ・モノラル盤
今回は20世紀の名指揮者、カルロ・ゼッキ(Carlo Zecchi/1903~1984、写真1)とパウル・ファン・ケンペン(Paul van Kempen/1893~1955、写真2)が振る10インチ(25cm)LPを紹介したい。 前者ゼッキはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団とのヴェルディ歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲、後者ケンペンはパリのコンセール・ラムルー管弦楽団とのロッシーニ歌劇「ウィリアム・テル」序曲を収めた1枚である(写真3 LPジャケット、蘭PHILIPS-S 06140 R/写真4 LPレーベル面)。 録音時期は紹介LPリリースが1956年頃なので1950年代前半と思われる。 ゼッキは元来ピアニストとして活躍、その後指揮者に転向、このコンセルトヘボウ管弦楽団をはじめヨーロッパの主要オーケストラに客演し名声を得た。 またケンペンがラムルー管弦楽団を振った録音も興味津々、「ウィリアム・テル」序曲は同、蘭PHILIPSにベルリン・フィルとの録音(1951年)も残されている。