カルロ・マリア・ジユリーニによるフォーレ「レクィエム」

カルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giulini/1914~2005-写真1)唯一の録音、フォーレの「レクィエム」である。 1986年3月ロンドンのワトフォード・タウン・ホール(Watford Town Hall)におけるデジタル・セション、ソリストには当時人気絶頂の名ソプラノ:キャスリーン・バトル、若手バリトンのホープ:アンドレアス・シュミットを迎えたフィルハーモニア管弦楽団・合唱団との演奏である。 ジュリーニは年齢を重ねるごとにテンポも遅くなりこの録音も幾分テンポを遅くとり極上な透明感、美しさを持つこの「レクィエム」を実に優美で深みのある演奏が印象的だ。 LP第二面の余白には同時録音されたラヴェルの名曲、「亡き王女のためのパヴァーヌ」が収録されている。 リリース当時の1987年はまだLPとCD共存時代で同時発売だったがCDの方が高価だった (写真2 LPジャケット、国内盤グラモフォン 23MG 0954)。

写真1    カルロ・マリア・ジュリーニ(1985-86シーズン-ウィーン・フィル定期プログラム冊子から)

写真2    C. M. ジュリーニ -フォーレ 「レクィエム」LPジャケット(国内盤グラモフォン-23MG 0954)