カール・ベーム、「ザクセン国立歌劇場」時代の歴史的録音から

今回は巨匠カール・ベーム(Karl Böhm/1894~1981)のザクセン(ドレスデン)国立歌劇場音楽監督時代(1934~1943)の初期SP録音から筆者が好きな1枚を紹介したい。 紹介盤は1970年代に東芝EMIから板起こしでLP復刻されたブラームス「交響曲第4番ホ短調」とR.ワーグナー楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー第一幕への前奏曲」が収録されたものである。 前者が1936年後者が1939年録音のベームがまだ40代の録音で溌剌としたエネルギッシュで爽やかさも感じる演奏である。 SP復刻とはいえ音質は良好で当時の録音の素晴らしさも再認識させられた (写真1 LPジャケット、東芝EMI GR 70046 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    ベーム&ザクセン国立歌劇場管/「ブラームス交響曲第4番」ほか、LPジャケット(東芝EMI-GR 70046)

写真2    LPレーベル面