カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団、伝説の名盤から
〜 J. S. バッハ「管弦楽組曲第2番・第3番」1960年録音 〜
バッハのオーソリティーと知られ自らバッハ作品を演奏するためミュンヘン・バッハ管弦楽団を創設し数々の名録音を遺したカール・リヒター (Karl Richter/1926~1981)の懐かしいアルヒーフ(ARCHIV) LP盤から「管弦楽組曲第2番ロ短調・第3番ニ長調」を紹介したい。 これは1960年6月ミュンヘンのヘルクレスザール(Herkulessaal)でのステレオ・セッションである (写真1 LPジャケット、独ARCHIV 198 272)/写真2 演奏・録音データ)。 ちなみにバッハは管弦楽組曲作品を全4曲を書いているがこの「第2番」と「第3番」はなかでも一番親しまれた作品ではないかと思われる。 リヒターも当時全集録音している。 「第2番」の録音にはバッハの演奏にも定評があった当時ベルリン・フィルの首席奏者オーレル・ニコレ(Aurèle Nicolet)が加わり彼の素晴らしいフルート・ソロが聴きものである。 またこのLPレーベル「アルヒーフ・プロダクション(ARCHIV PRODUKTION)」は独グラモフォン系のバロック音楽専門レーベルで1960年代には直輸入盤がレコード店に並んでいたことが思い起こされる (写真3 LPレーベル面)。
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写真1 カール・リヒター&ミュンヘン・バッハ管弦楽団「バッハ管弦楽組曲第2番・第3番LPジャケット(独アルヒーフ 198 272)
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写真2 演奏・録音データ
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写真3 LPレーベル面