ガヴァッツェーニのワーグナー&ヴェルディ管弦楽アルバム
イタリア、ベルガモ出身の名オペラ指揮者ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ(Gianandrea Gavazzeni/1909~1996)はオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座(TEATRO ALLA SCALA)首席指揮者ならびに芸術監督を長年に渡り務めイタリア・オペラのスペシャリストとして活躍を続けた人だったが日本ではあまり知られていない (写真1 ミラノ・スカラ座、1973年3月筆者撮影)。 筆者は1973年3月初めてミラノを訪れた際にスカラ座で観たオペラが偶然にも彼が指揮するムソルグスキーの傑作オペラ「ボリス・ゴドゥノフ」だった。 写真2は当時鑑賞の記念に頂戴した公演ポスターで現在も大切に保存している。
今回の紹介盤は彼が晩年に音楽監督を務めた1975年創設のエミリア・ロマーニャ・トスカニーニ交響楽団(L’Orchestra Sinfonica dell’Emilia Romagna “Arturo Toscanini”)とのワーグナー&ヴェルディ管弦楽アルバムである。 1993年3月19日モデナ(Modena)におけるデジタル・ライブ録音でイタリアのエルミタージュ(ERMITAGE)レーベルから1996年にリリースされた (写真3 CDジャケット、伊ERMITAGE-ERM 425-2DDD /写真4 CD収録作品・録音データ)。 録音も大変素晴らしくライブならではエキサイティングな演奏にワクワクさせられる。 余談になるが録音場所北イタリアのモデナはかのイタリアの名テノール「ルチアーノ・パヴァロティ」の出身地である。