キリル・コンドラシン名演集/ロシア・ヴェネツィア盤4CDセット、2004
今回紹介する2004年にリリースされた「キリル・コンドラシン名演集」はほぼ25cmLPジャケット・サイズ仕様で写真のようにCD4枚が上下にセットされている(写真1 CDジャケット「キリル・コンドラシン名演集」4CDセット-ロシア・ヴェネツィア盤CDVE43218)/写真2 CDレーベル面)。 コンドラシンがモスクワ・フィル音楽監督時代のメロディア音源の名演が収められている。 とりわけプロコフィエフの異色のカンタータ作品「十月革命20周年のためのカンタータ(1937)」をはじめスヴィリドフ「悲愴オラトリオ(1959)」など普段耳にすることがない珍しい作品が聴けることも大変興味深い (写真3 4CD収録作品と録音データ)。 また(CD-2)に収録されたショスタコーヴィチ「交響曲第13番”バビヤール”」はコンドラシン指揮で初演された2日後1962年12月20日のライブ録音である。 そのほか(CD-4)収録のポーランド出身でロシアで活躍したミェチスワフ・ヴァインベルク(1919~1996) のショスタコーヴィチの交響曲第4番の影響を受けたと云われる「交響曲第5番(1962)」もまず日本のコンサートではまず聴く機会はないであろう。 モノラル録音だが音質は大変良好である。