ギュンター・ヴァント&北ドイツ放送響によるブルックナー交響曲第5番・第9番、1989/1993

ギュンター・ヴァント(Günter Wand/1912~2002)がブルックナー交響曲指揮者のスペシャリストとして日本のクラシック音楽ファンにも浸透したのはおそらく1970年代後期ごろからだったと思う。 彼はブルックナー交響曲のレコード・CD録音を数多く残したが全集盤として完結(第00番・第0番を除く)したのは1974年~1981年かけて録音したケルン放送響盤が唯一のものとなった。 今回の紹介盤はその後の北ドイツ放送交響楽団(現、NDRエルプ・フィルハーモニー管弦楽団)と当時の本拠地ムジークハレ(Musikhalle 写真1、現、ライスハレ/Laeiszhalle)におけるライブ録音シリーズの名盤「第5番」(1989年録音)と「第9番」(1993年録音)を2CDセットにしたデジパック仕様のBMG フランス盤(2001年リリース)である。 この斬新なジャケット・デザインがまた印象的だった (写真2 2CDデジパック仕様ジャケット、BMG FRANCE 74321 845 902/写真3 演奏・録音データ)。

写真1    ムジークハレ ハンブルク(2003年7月筆者撮影)

写真2    2CDデジパック仕様ジャケット(BMG FRANCE 74321 845 902)2001年リリース盤

写真3 演奏・録音データ