クラウス・テンシュテットの貴重録音から

旧東独、ライプツィヒ近郊のメルゼブルク(Merseburg)出身、名匠クラウス・テンシュテット(Klaus Tennstedt/1926~1998)の東独時代録音はあまり知られてなかった。 今回の紹介盤、2005年に独Weitblickからリリースされたベートーヴェン録音集はマスター・テープからの復刻とのことで当時話題となった。 CDには1962年から音楽監督を務めた古都シュヴェーリン(Schwerin)のメクレンブルク州立歌劇場管弦楽団(Mecklenburgische Staatskapelle)を振った「交響曲第1番」(1968年8月スタジオ録音)そして1972年から音楽監督を務めた西側のキール歌劇場のオーケストラ:キール・フィルハーモニー管弦楽団(PhilharmonischesOrchester Kiel)を振った「第5番」と「エグモント序曲」(1980年3月20日キール城ライブ録音)が収められている。 一言でいえばどれもが凄みを感じさせる熱演である(写真1 CDジャケット、独Weitblick-SSS0056-2/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    CDジャケット(独Weitblick SSS0056-2)

写真2    CD演奏・録音データ