クララ・ハスキル(Pf) /「モーツアルト/ピアノ協奏曲」ライブ盤

今年はモーツァルト弾きのスペシャリストと呼ばれたルーマニア出身のクララ・ハスキル(Clara Haskil/1895~1960)の没後60年の年にあたる。 そこで今回はこのレコードがリリースされる1978年まで未発表音源だった彼女のモーツアルト「ピアノ協奏曲」ライブ盤を取り上げてみたいと思う。 音源は「第9番変ホ長調“ジュノーム”K.271」が1952年5月23日南ドイツ放送局放送用ライブ録音、LP第二面収録「第19番ヘ長調K.459」は1956年7月4日のルートヴィヒスブルク音楽祭におけるコンサート・ライブ録音である。 どちらもモノラル録音だがハスキルの申し分ない演奏と共にカール・シューリヒトのキレのある指揮によりバックの南ドイツ放送交響楽団(シュトゥットガルト放送交響楽団)も冴えわたる。 写真1のLPジャケットは当時テイチクからリリースされた国内盤、原盤はフランスIPG(Société Française du SOFRASON)である。 ちなみに「ルートヴィヒスブルク音楽祭」はこのオーケストラの本拠地シュトゥットガルト近郊に位置する宮廷都市ルートヴィヒスブルク(Ludwigsburg)で毎年5月から7月にかけて開催されている(写真2 LP演奏・録音データ/写真3 LPレーベル面)。

写真1    「クララ・ハスキルの肖像」LP国内盤ジャケット-テイチクULS-3104-PG(仏IPG原盤)1978年初リリース

写真2    演奏・録音データ

写真3     LPレーベル面