クリスティアン・アルミンクの「ヤナーチェク管弦楽曲集」

レオシュ・ヤナーチェク(Leoš Janáčec / 1854~1928)はチェコ国民主義を代表する作曲家だが日本ではコンサート・プログラムに取り上げられる回数も少ないためか知名度はイマイチである。 しかし彼の出身地モラヴィアの民族音楽から着想されたオペラをはじめとする作品はヨーロッパでは人気が高い。 今回紹介するクリスティアン・アルミンクのヤナーチェク管弦楽曲集 (写真1  CDジャケット、国内盤ARTE NOVA CLASSICS-BVCE 38034)は2001年にBMGファンハウスよりリリースされた彼の日本デビュー盤であった。 指揮のアルミンクは1971年ウィーン生まれ、2003年よりおよそ10年に渡り「新日本フィル」音楽監督を務め日本のファンも多い。 このアルバムは彼が24歳の時、首席指揮者に迎えられたチェコ、オストラヴァ(Ostrava)に本拠を置くヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団と1999年3月にセッション録音された。 ヤナーチェクの代表的な管弦楽作品から狂詩曲「タラス・ブリーバ」・組曲「死者の家から」・交響詩「ブラニーク山のバラード」が収録されヤナーチェク独特のどこかもの悲しさも感じる旋律美が響く魅力的な1枚である。 写真1ジャケット左下のアルミンクのサインは「新日本フィル」音楽監督時代に入れてもらったものである (写真2  CD演奏・録音データ)。 また「ヤナーチェク・フィル」の本拠地オストラヴァは作曲者「ヤナーチェク」の終焉の地であった。

写真1    クリスティアン・アルミンク「ヤナーチェク管弦楽曲集(ARTE NOVA CLASSICS国内盤-BMGファンハウスBVCE 38034)

写真2    CD演奏・録音データ