クリスティーヌ・ワレフスカ(Vc)の名盤から

今回は米国、ロサンゼルス出身の名女流チェリストであるクリスティーヌ・ワレフスカ(ChristineWalevska)の名盤から1枚取り上げてみたい。 この録音は彼女がまだ20代の1972年エリアフ・インバル指揮モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団と録音したプロコフィエフとハチャトゥリアンのチェロ協奏曲を収録したものである(写真1  CDジャケット、PHILIPS独盤、434166-2 1992年リリース)。 プロコフィエフのチェロ協奏曲はこの収録された「第1番作品58」と実質上はこの「第1番」の改訂版と云われる第2番(交響的協奏曲、ロストロポーヴィチに献呈)があるが「第1番ホ短調」は演奏の至難さなどからコンサートで演奏される機会も少ない。 またハチャトゥリアンは「ヴァイオリン協奏曲」の方がコンサートで接する機会が多いと思うがこの「チェロ協奏曲」はロシアの名チェリスト「セルゲイ・クヌシェヴィツキー」に献呈された作品である。 両曲ともにワレフスカのスケール感ある流麗なチェロの響きが印象的だ。 また若きインバルの指揮も素晴らしい(写真2  ワレフスカ&インバル、CD解説ブックレット掲載写真/写真3  CD演奏・録音データ)。

写真1    クリスティーヌ・ワレフスカ「プロコフィエフ&ハチャトゥリアン - チェロ協奏曲」CDジャケット(PHILIPS独盤-434 166-2)

写真2    ワレフスカ&インバル(CD解説ブックレット掲載写真)

写真3    CD演奏・録音データ