クリストフ・フォン・ドホナーニによるベルク歌劇 ”ヴォツェック”全曲盤

今回の紹介盤、クリストフ・フォン・ドホナーニのウィーン・フィルとのベルク歌劇「ヴォツェック」全曲録音は以前にも触れた歌劇「ルル」 (漫遊記132、1976年録音)に続く1979年のウィーン・ソフィエンザールにおけるセッションこちらはデジタル録音だった。 無調主義のオペラとして最初に高く評価された作品でもある。 ちなみに初演はエーリヒ・クライバーの指揮でベルリン国立歌劇場で行われている。 また題材はゲオルク・ビュヒナー(Georg Büchner)の未完の戯曲「ヴォイツェック(Woyzeck)-1836」からベルク自身がオペラに再編したものである。 またシュプレヒシュティンメ(Sprechstimme)と呼ばれる語るように歌う発声法も興味深い。 当時ドホナーニの夫人で現代オペラも得意としたアニヤ・シリアが歌うマリーが素晴らしい。 紹介LPは1981年リリースの英デッカ盤2LP BOXで英国の画家ダヴィド・ドラゴン(David Dragon)のジャケット・デザインも気に入っている (写真1 2LP BOX-英DECCA-D231 D2 /写真2 LP演奏・キャスト)。

写真1    ドホナーニのベルク歌劇「ヴォツェック」全曲2LP BOX-(英デッカ D231 D2 )

写真2    LP演奏・キャスト