クルト・ザンデルリンク&ベルリン響「ショスタコーヴィチ交響曲第8番」、1976年録音

名匠クルト・ザンデルリンク(Kurt Sanderling/1912~2011)はショスタコーヴィチの交響曲を得意としていた指揮者のひとりだったが意外にも全集録音は遺していない。 今回紹介する当時のドイツ・シャルプラッテン1976年9月録音の「第8番ハ短調」が初出だった。 この国内盤は1978年に徳間音工から写真の渋いジャケット・デザインでリリースされた (写真1 LPジャケット、国内盤 徳間音工ET-5006/写真2 LPレーベル面) 。 全体的にややゆっくりとしたテンポで振る演奏はジャケットのように渋く深みを感じた。 録音はこの当時ドイツ・シャルプラッテンの録音スタジオとして使用されていた東ベルリンのイエス・キリスト教会 (カラヤンの録音会場として知られた同名の教会とは異なる)におけるセッションで録音も大変素晴らしい。

写真1    クルト・ザンデルリンク&ベルリン交響楽団「ショスタコーヴィチ交響曲第8番」国内初出LPジャケット(徳間音工-ET5006 1977年リリース)

写真2    LPレーベル面