クルト・マズア&ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演を聴く、1983年
〜1983年11月18日、東京文化会館にて〜
「クルト・マズア&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団」については以前「漫遊記42」で1971年11月のマズア初来日の公演を紹介済みだが今回は「新ゲヴァントハウス」が完成後の1983年来日公演についてふれてみたい(写真1 クルト・マズア(1983年公演プログラムから)/写真2 1983年来日公演プログラム表紙)。 この来日公演は1961年のフランツ・コンヴィチュニーとの初来日から通算5度目にあたり3週間余りに渡る公演が各地で開催された(写真3 1983年公演日程)。 またこの来日公演では作曲家、三木 稔に委嘱され1981年「新ゲヴァントハウス落成並びにゲヴァントハウス200年記念」にマズア指揮、ゲヴァントハウス管弦楽団と日本音楽集団の共演により世界初演された「急の曲」もプログラムに取り上げられている。 筆者はこの公演は聴くことができなかったが公演最終日11月18日東京文化会館での「プログラムD」を聴いている(写真4 筆者が聴いたプログラムD)。 マズアが得意とするブラームスとマーラーの交響曲、しかも公演最終日とあってチケットは完売で会場は超満員だった。 マズアの指揮にも熱が入り会場の熱気とともにオーケストラもノリノリだった。
「旧ゲヴァントハウス」の正面上部に刻まれた「RES SEVERA VERUM GAUDIUM(真剣な物事への取り組みは真の喜び)」は古代ローマの思想家の言葉だそうだが「ゲヴァントハウス管弦楽団」の座右の銘とのことである。 「新ゲンヴァントハウス」の大ホールのパイプ・オルガンにもこの言葉が刻まれているようだ(写真5 旧ゲヴァントハウスの正面上部に刻まれた<RES SEVERA VERUM GAUDIUM>)。