クレメンス・クラウス、ウィーン・フィル-ニューイヤー・コンサート1954年ライヴLP珍盤
新年あけましておめでとうございます。 本年も「漫遊記」をコンサートに限らず幅広く様々なテーマで綴って参りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
さて今日は「元旦」、「漫遊記」第1回目は筆者も現地で生で聴くことができた「カラヤンのニューイヤーコンサート」で始まった。 そんなわけで今回はこの「ウィーン・フィル-ニューイヤー・コンサート」の創始者でもあるクレメンス・クラウス(Clemens Krauss/1893-1954)が最後に振った「ニューイヤー・コンサート」、1954年1月1日の模様がライヴ収録された珍盤2枚組のLPレコードを紹介してみたい(写真1 「クレメンス・クラウス-ニューイヤー・コンサート」1954年モノラル・ライヴ盤ジャケット-GMV-8/9)。 このレコードは「MUSENKURANZ(ムーゼンクランツ)」というレーベル(写真2-レコード・レーベル面)からだいぶ以前に出ていた珍盤である。 女性アナウンサーのドイツ語によるナレーションも収録されているので当時のラジオ中継音源起こしによるレコード化と思われる。 この演奏ではクラウスはポルカ作品をほとんどアンコール演奏していることも興味深い。 また最後にアンコール演奏される「ラデツキー行進曲」では聴衆のいつもの手拍子がないのが現在の雰囲気とは異なる。 購入当初、解説及び収録曲目も記載されたものがないと思っていたが後になって収録曲目をタイプ印刷によりドイツ語と日本語で表記された書面がレコード盤と共に入っていたことがわかった(写真-3・4・5)。