クレンペラー、ベートーヴェン交響曲全曲ライヴ録音、1960

クレンペラー、ベートーヴェン交響曲全曲ライヴ録音
〜1960年ウィーン芸術週間〜

「ウィーン芸術週間」は毎年5月から6月にかけオーストリアの首都「ウィーン」で開催される総合芸術祭である。 今回は1960年のこの芸術祭における目玉の一つとなった「オットー・クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団」のベートーヴェン交響曲チクルス公演を収録したライヴ盤を取り上げてみたい。この5枚セットのCDはドイツの歴史的クラシック・ライヴ音源専門廉価レーベル「ANDROMEDA(アンドロメダ)」より2011年に「24bit/96khz」でニュー・リマスターされリリースされたものである(写真1  クレンペラー&フィルハーモニア管-ベートーヴェン交響曲全集、1960年ウィーン芸術週間ライヴ、独ANDRCD-9079)。 すべてモノラル録音だがリマスターされ音質は大変良好で会場の「楽友協会大ホール」に駆け付けた聴衆の拍手も収録されておりライブの臨場感も増して聴け、一聴に値する(写真2  CD収録曲演奏データ)。余談になるが伝説のブルーノ・ワルターのウィーン告別コンサートとなったエリ―ザベト・シュワルツコップを迎えての「ウィーン・フィル」とのコンサート(こちらも後にLP、CD化)はこのチクルス初日の5月29日の「マチネ」で行われている。

写真1    クレンペラー&フィルハーモニア管「ベートーヴェン交響曲全集ライヴ」(1960年ウィーン芸術週間モノラル録音、独ANDROMEDA-ANDRCD-9079(5CD)

写真2    写真1の演奏データ