クレンペラー&ウィーン響/ブルックナー交響曲第4番、1951

オットー・クレンペラー&ウィーン交響楽団の米VOXへのヴィンテージ録音については先日「漫遊記921」で1951年録音ベートーヴェン「交響曲第6番”田園」を取り上げているが今回はブルックナー「交響曲第4番”ロマンティック”」を紹介したい。 ちなみに米VOXのクレンペラーとウィーン交響楽団のセッション録音は1950年代初期に集中して行われたようである。 このブルックナー「第4番」もおそらくLP録音としてはおそらく最初期のものであろう。 紹介LPは日本コロムビアから1972年に「永遠の名演奏家シリーズ」としてリリースされたなかの1枚である。 この演奏では演奏時間も51分強と数々ある「ロマンティック」のレコード録音の中でも最速部類に入るのではないかと思われる。 またクレンペラー独自の解釈で「第2楽章」のヴィオラ・パートをソロで弾かせているところなども興味深い。 録音もこの時代としてはモノラルながら良好である(写真1 LPジャケット、日本コロムビア DXM-158-VX /写真2 LPレーベル面)。

写真1    クレンペラー&ウィーン響「ブルックナー交響曲第4番」(1951年録音)LPジャケット(日本コロムビア-DXM-158-VX) 1972年リリース盤

写真2    LPレーベル面