グリュミオーのチャイコフスキー&メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」

ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管弦楽団(1960年録音)のチャイコフスキー&メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲の名盤は数あれど今年生誕100年を迎えるこのグリュミオー盤も外すわけにはいかないだろう。 録音当時グリュミオー39歳、ハイティンク31歳、1960年5月コンセルトヘボウにおけるステレオ・セッション盤である。 ベルギー出身、世紀の名ヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオー(Arthur Grumiaux /1921~1986)は古典派から現代音楽まで幅広いレパトリーを持ちレコード録音も多数遺している。 この二大名ヴァイオリン協奏曲もモノラル録音時代からそれぞれ数回録音しているが紹介盤は最初のステレオ録音だった (ちなみにヤン・クレンツ指揮ニュー・フィルハーモニア管と1972年にメンデルスゾーン、1975年にチャイコフスキーをステレオ再録音している)。 彼の艶やかで気品あるヴァイオリンの音色は筆舌に尽くし難い。 紹介盤は1965年にフィリップスのデラックス・シリーズとしてリリースされベートーヴェン「ロマンス ヘ長調」も収録されている (写真1 LPジャケット、国内盤フィリップス-SFX 7529 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    グリュミオー「 チャイコフスキー&メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲」/ハイティンク指揮コンセルトヘボウ管LPジャケット(国内盤フィリップスSFX 7529 )1965年リリース

写真2    LPレーベル面