グルノーブルから"コート・ダジュール”への小旅行(1)、2003
グルノーブル 🚍 ⇨ (ナポレオン街道)⇨ シストロン ⇨ ニース、2003年8月22日
「プロヴァンス地方の旅」から戻った筆者は次の週末、「セミナー主催」のコート・ダジュール(Côte d'Azur)2泊3日のツアーに参加した。 このセミナーは世界各国からフランス語研修のため年齢を問わず我々シニア層に至るまで幅広い研修生が集合し各自のフランス語レベルのクラスに分かれ講習を受けていた。 授業のない週末にセミナー主催による「小旅行」も実施され各国の講習生たちと幅広い交流が持てたことも有意義であった。 この「コート・ダジュールの旅」は貸し切り観光バスを仕立て初日の往路は高速道路を使用せず通称「ナポレオン街道」を走り風光明媚なリゾート地ニースまで旅を進める行程に筆者も魅力を感じた(写真1 グルノーブル → ニース行程マップ)。 8月22日午前の講習修了後、学食で昼食を終え午後1時過ぎほぼ満席の観光バスは一路ニースに向けて出発した。 「ナポレオン街道」はその名の通りかつて「ナポレオンI世」が地中海から軍を率いて通った起伏の激しい山道でその道は1932年にようやく整備されたと云われている。 その距離はグルノーブルからカンヌまでおよそ350kmである。 途中、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュールのシストロン(Sisteron)という石灰岩の岩山の街で約1時間の休憩を取る(写真2 美しいシストロンの街の中心部、筆者撮影)。 休憩場所の街の中心部に位置するローマ・カトリック教会のノートルダム・デ・ポミエ聖堂(Cahédrale Notre-Dame-Pommiers)の岩山とのコントラストが印象的だった(写真3 ノートルダム・デ・ポミエ聖堂)。 その後もバスは曲がりくねった険しい道を下って行く。 そしてこの日最後の休憩をこれまた風光明媚な湖のほとりで取る(写真4)。 時刻はもう午後6時近かった。 およそ30分の休憩を取りニースへ向けラスト・スパート、しばらく走るとようやく地中海が車窓に見えてきた。 グルノーブルを出発し約6時間余りが経過していた。 今日の宿泊ホテルがあるニース旧市街に到着したのは午後8時を回っていた。
(つづく)