グレン・グールドとジョン・マックルーアとの対話、特典盤/1968年録音
数十年ぶりにグレン・グールド(Glenn Gould/1932~1982)と米CBS コロムビアの名プロデューサー、ジョン・マックルーア(John McClure/1929~2014)との対話「演奏芸術における感覚の拡張と発展について」 (1968年ニューヨーク録音)に針をおろした。 グールドが亡くなりもう40年余りの月日が過ぎ去ってしまった。 このレコードは1955年6月ニューヨークCBSスタジオにおけるモノラル録音、当時大評判となったバッハの「ゴールドベルク変奏曲」を1969年に電気的ステレオ化したCBS SONY盤に付された特典盤である(写真1 LPジャケット、CBS SONY-SONC 10037/写真2 特典盤レーベル面-SONF-01101)。 マックルーアとの対話はグールドが1964年からコンサート活動を断った経緯、彼の演奏哲学等々をピアノ実演も交えながら語られる興味津々なドキュメント録音である。 また「ゴールドベルク変奏曲」、彼が亡くなる1年前のデジタル再録音盤では旧録音とは演奏時間が10分以上遅い演奏スタイルにもまた興味をそそる(写真3 LPジャケット、1981年デジタル再録音盤、CBS SONY 28AC 1608)。