グールド&L. バーンスタイン「ブラームス”ピアノ協奏曲第1番”」ライブ盤

今回紹介するグレン・グールド&レナード・バーンスタイン、ニューヨーク・フィルハーモニックによるコンサート・ライブ盤の初出は1980年代中頃に米ワルター協会からのLPレコードだった。 この演奏はグールドの遅いテンポ設定に指揮のバーンスタインと意見が合わず演奏直前に聴衆に「本日の演奏はグールド氏自身の解釈によるテンポ設定」とスピーチした今や伝説となったモノラル・ライブ音源である。 会場はニューヨークのカーネギー・ホール、1962年4月6日のライブ録音である。 その後イタリアのメロドラムからも同一音源がリリースされていた記憶があるが写真のCDジャケットは2006年に「米SONY BMGミュージック・エンタテイメント」からリリースされた正規音源盤である(写真1  グールド&バーンスタイン「ブラームス”ピアノ協奏曲第1番”」ライブ盤CDジャケット、米SONY BMG 82876 78753 2) 。 グールドのいつもの超個性的な演奏が興味深い。 またCDには先の演奏直前のバーンスタインのスピーチのほかにグールドが 1963年2月のジェームズ・ファセットとのラジオ・インタビューでこの演奏を振り返って語ったくだりも収められている (写真2  CD演奏・録音データ) 。 ちなみにグールドはこの「第1番」のセッション録音は遺していない。

写真1    G. グールド&L. バーンスタイン「ブラームス ピアノ協奏曲第1番」1962年ライブ盤CDジャケット(SONY BMG ,82876 787532 2)

写真2    CD演奏 録音データ