ケク・チャン=リム&群響によるチャイコフスキー「交響曲第5番」
今日は久々にケク・チャン=リム(Kek-Tjiang Lim/1928~2017)指揮する群馬交響楽団のチャイコフスキー「交響曲第5番」に針をおろした。 ケク・チャン=リムはボルネオ出身の中国系の指揮者、ヴァイオリニストである。 彼はパリ音楽院でも学び昨日取り上げたジャック・ティボーにも直接師事することになっていたそうだがティボーの不慮の航空事故死(1953年)のため実現されなかった。 彼は香港フィルハーモニー管弦楽団の初代音楽監督(1974-75)、台湾の長栄交響楽団(台湾「エバーグリーン・グループ創設)初代音楽監督などを務めた。 紹介LPは彼が群馬交響楽団に客演指揮した1981年5月26日-27日、渋川市民会館でのデジタル・セッション録音である。 やや遅いテンポでじっくりと聴かせる指揮ぶりと録音の素晴らしさに魅了された1枚である (写真1 LPジャケット、カメラータCT 1012/写真2 LPレーベル面)。