コンサート・ホール盤のイタリア・オペラ全曲盤から,ヴェルディ「椿 姫」 

筆者が学生時代オペラ全曲盤レコードは高価だった当時、自由な会員制レコード・クラブ「コンサート・ホール盤」は比較的廉価で重宝した。 今回の紹介盤ヴェルディ「椿姫」(2LP BOX)もその一つである。 タイトロールを歌うソプラノのエレナ・トデスキ(Elena Todeschi、写真1)もこのレコードで初めて知ったひとりだが彼女はミラノ・スカラ座、ナポリのサン・カルロ歌劇場等々で活躍、ヴェルディやプッチーニを大変得意とした。 相手役アルフレードを歌うテノールのアウグスト・ヴィンチェンティーニ(Augusto Vincentini)もミラノ・スカラ座をはじめヨーロッパの主要オペラ・ハウスで活躍した。 またウィーン国立歌劇場管弦楽団を指揮するジャンフランコ・リヴォリ(Gianfranco Rivoli-写真2)は1960年代〜70年代を中心にオペラ指揮者として活躍している(写真3 LP BOX、Concert Hall SM 2227A/1960年代中頃リリース盤/写真4 LPレーベル面)。 ちなみに彼はこのコンサート・ホール盤に数々のオーケストラ作品録音も残している。

写真1 エレーナ ・トデスキ(LP添付解説冊子から)

 

写真2 ジャンフランコ・リヴォリ(LP添付解説冊子から)

 

写真3 2LP BOX(国内盤Concert Hall SM 2227A)

 

写真4 LPレーベル面