コンヴィチュニーのレーガー「ヒラーの主題による変奏曲とフーガ」

ドイツの作曲家、オルガニストや指揮者としてまたライプツィヒ音楽院の教師も務めたマックス・レーガー(Max Reger /1873~1916、写真1)は変奏曲とフーガによる作品を結構多く書いた人である。 今回紹介の「ヒラーの主題による変奏曲とフーガ」も彼が最晩年に書きあげた有名な「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」と並び代表作の一つである。 この作品は18世紀のドイツの作曲家ヨハン・アダム・ヒラー(Johann Adam Hiller)のジングシュピール (コミック・オペラ)作品から主題を取った11の変奏曲とフーガから構成され演奏時間もおよそ45分の大作となっている。 ヒラーはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の初代音楽監督となり、J. S. バッハゆかりの聖トーマス教会のカントル(キリスト教音楽の指導者)も務めた人である (写真2 ライプツィヒ「聖トーマス教会」に立つJ.S. バッハ像、筆者撮影2002年9月)。 紹介盤のフランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲンヴァントハウス管弦楽団による1961年ステレオ録音は彼の鋭い感性がうかがえる名演で録音も大変素晴らしい名盤である(写真3 CDジャケット、独BERLIN Classics-0120 006 /写真4 CD演奏・録音データ)。

写真1    マックス・レーガー(CDブックレットから)

写真2    聖トマス教会に立つバッハ像(ライプツィヒ、筆者撮影2002年9月)

写真3     F. コンヴィチュニー&ライプツヒ・ゲヴァントハウス/レーガー「ヒラーの主題による変奏曲とフーガ」CDジャケット( ETERNA BERLIN Classics 0120 006)

写真4     CD演奏・録音データ