コンヴィチュニー&ライプツィヒ放送響 / ブルックナー交響曲第9番、1962年ライブ

今回はドイツ古典派・ロマン派の作品を得意とした20世紀の名匠フランツ・コンヴィチュニー(Franz Konwitschny/1901~1962)が亡くなるおよそ2か月前のライブ録音、ブルックナー「交響曲第9番ニ短調」を取り上げてみたい。 この演奏は亡くなるまで音楽監督を務めたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ではなくライプツィヒ放送交響楽団を振ったもので1962年5月22日にライプツィヒのコングレスハレ(Kongreßhalle)で開催されたコンサート・ライブである。 彼の風格がダイレクトに伝わる素朴で重厚な演奏スタイルに惹きつけられる。 ライブ録音なので会場の聴衆の雰囲気と共に演奏終了後の一息二息おいて湧き起こる盛大な拍手もまたこのライブ録音を成功させていると思う。 尚、ジャケット裏面にステレオ録音の表記があるが「モノラル録音」の誤記であろう(写真1 CDジャケット、独WEITBLICK-SSS 0007-2 2000年リリース/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    F. コンヴィチュニー&ライプツィヒ放送響/ブルックナー「交響曲第9番」1962年ライブCDジャケット(独Weiblick-SSS0007-2)

写真2    CD演奏・録音データ