サー・エードリアン・ボールト&ロンドン・フィルハーモニックの「悲愴」

名匠サー・エードリアン・ボールト(Sir Adrian Boult /1889~1983)は日本ではホルストやヴォーン・ウィリアムズなどイギリス音楽の大家として知られたが彼はまたベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキーなども得意にしていた。 今回の紹介盤ロンドン・フィルハーモニックとのチャイコフスキー交響曲第6番”悲愴”は1959年のステレオ初期録音だが演奏・録音共に素晴らしく彼の名盤のひとつに数えられている。 ちなみに紹介盤は1963年に日本コロムビアからリリースされた懐かしの1枚である (写真1 LPジャケット、日本コロムビアCSS-33) 。 ジャケット及びレーベル面には「The Miller International Recording」とありこれは米国の名レコード・プロデューサーデイヴ・ミラー(Dave Miller)が立ち上げたレコード・プロダクションによる録音と思われる。 彼は当時ロンドン・フィルハーモニックとの録音契約を結びこのボールトの「悲愴」は英パイ(PYE)レーベルからリリースされた (写真2  LPレーベル面)。

写真1    サー・エードリアン・ボールト&ロンドン・フィルハーモニック/チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」LPジャケット(日本コロムビア CSS-33) 1963年リリース盤

写真2    LPレーベル面