シェルヘン&P. フルニエ、白熱ライブ盤
アクの強い個性的な指揮者として知られたヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen/1891~1966)がフランスの世界的名チェリストピエール・フルニエ(Pierre Fournier/1906~1986)と共演した貴重ライブ盤を取り上げてみたい。 この演奏は1962年4月25日、風光明媚なスイス、ルガーノのアポロ劇場(Teatro Apollo)におけるライブ録音である。 オーケストラはこの地に本拠を置くスイス・イタリア語放送管弦楽団(Orchestra della Svizzera Italiana)である。 指揮するシェルヘンとチェロのフルニエとの息のあった力演でモノラル音源ながら録音も大変素晴らしく会場の雰囲気もダイレクトに伝わってくる。 また後半に収録されたブラームス「交響曲第3番」もシェルヘンの風格、メリハリある指揮ぶりに圧倒された。 紹介CDは1996年にリリースされた伊ERMITAGE盤である (写真1 CDジャケット、伊ERMITAGE ERM-170-2/写真2 CD演奏・録音データ)。